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内藤新宿の太宗寺

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所感

1.     今回は、当事務所の近くにある「太宗寺」というお寺を紹介させていただきたいと思います。

実は、当コラムで、何度も「太宗寺」に登場していただきながら、本当に不十分な紹介に終わっていました。そもそも、太宗寺は、当事務所の近くにあり、30数年前から何度も訪問させていただき、相当に慣れ親しんだ場所でした。「あって当たり前」のような気持ちから、きちんとした紹介ができていなかったのですね。
申し訳ない気持ちで一杯です。

2.     太宗寺を訪問されると、その庭の広さに驚かれるでしょう。

新宿の一等地に占める、これだけの広さは、お寺にしては勿体ないという気持ちを持たれるかもしれません。
私の大学時代の友人で作家を業とする者から、“太宗寺を見たいので案内してほしい”という希望があって、お寺まで案内したことがあります。彼は、長い時間、入り口に入ってすぐ立ち尽くしておりました。その後、彼はすぐ近くの天龍寺も見たいとお願いしてきたため、一緒に新宿駅の隣に位置する高島屋の近くの天龍寺にも行きました。私は、お寺に関心もなく、天龍寺に行ったこともなかったのですが、二つのお寺は、きっと有名なのでしょうね。
天龍寺も庭の広さはすごかったし、落ち着いた雰囲気でした。でも、太宗寺の庭を飾る地蔵菩薩像、奪衣婆像等を思い出すと、やはり“太宗寺は凄いな”と思いました。 

3.     太宗寺は新宿2丁目にあります。

私は、新宿2丁目という場所に多少の偏見があるのでしょうか?
大昔の学生時代には酒を飲みによく来ましたが、大学のあったお茶の水と違い、ちょっとした冒険に来たような感じでした。柄も悪く、暴力沙汰になったこともあります。下品な言葉を使って申し訳ないのですが「おかまの町」という認識でした。江戸時代、宿場町として開発されたことから、そのような場所であったことは認識しておりました。四谷大木戸として紹介のされている石碑も何度も見てきましたから、二丁目の意味はよく分かっておりました。でも、最近は、散歩をしていても普通の町という感じで、昔のような変な場所という感覚はありませんでした。
今回、コラムを書くにあたり、ネットで新宿二丁目と引いて認識不足であることが分かりました。なんと、アジア最大の「ゲイタウン」として紹介されているではありませんか。確かに歩いてみると変な商品を扱っている店がありました。ゲイショップというようです。数人の男の子が騒いでいるのも見ました。店に入ったりして、腰を据えて観察すればいいのでしょうが、私にはできません。
太宗寺の紹介に戻りたいと思います。

4.     お寺に入ってすぐ右側に大きな「地蔵像」が建てられています。

見上げるような形の銅造りの「お地蔵様」です。赤いエプロンを着けていて威厳がありますので、つい拝んでしまいます。
正式には「銅造地蔵菩薩坐像」と言うそうです。背景のマンションの赤茶けた色と違和感がないのが不思議です。江戸時代に建てられたものだそうで、「江戸六地蔵」の一つと言われていると勉強しました。品川区にある「品川寺」、台東区にある「東禅寺」等の六ケ所にあるそうです。江東区の「霊厳寺」には行って、見てみたいです。
菩薩坐像の後ろを振り返りますと、お寺や銅像等が建っているのが見えます。
最近、お参りに行ったのですが、昔居た猫がいないのでショックを受けました。以前は、猫が寝転んでいたり、歩き回ったりしていました。入苑する私に顔を向けてくれ、嬉しかったものです。私は出迎えてくれる猫達と一緒にベンチに座って庭を見つめているのが大好きでした。そう言えば座るベンチもありません。
行政の指導によるものでしょうか?嫌な方針転換ですね。

5.     今回、お寺の受付に行って、太宗寺の案内書をいただきました。

菩薩坐像の他に、奪衣婆像、閻魔像等の名前を知りました。ところが私の好きな塩かけ地蔵の案内には驚きました。
紹介しますが、短いです。「願掛けの返礼に塩をかける珍しい風習のある地蔵尊です。造立年代や由来については、はっきりしません。」とあるのです。びっくりしました。長い年月、何も知らないで拝んでいたのですが、それでよかったのですね。
このお地蔵さまは体中だけでなく、頭まで塩をかぶされ、全てが銀色に輝いでいます。私と同じくらいの大きさの地蔵様なのですが、見ていると気持ちがいいのです。
塩かけ地蔵を見て帰るというのが決まりでした。

6.     今回は、直ぐ近くにある太宗寺の紹介ですが、何かすっきりした気持ちになりました。

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